ひつじとハンモック

=30代OLひとりぐらしの日常=

心療内科にて。成功体験したら浮上できた話。

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メンタル系に詳しい友人に「たぶん非定型うつだと思う」と言われて、調べてみました。
(参考サイト:http://www.fuanclinic.com/byouki/karada.htm

 

  • いくら寝ても眠い
  • 好きなことは楽しめるけど、それ以外はやる気がでない
  • 過食傾向で甘いものを欲する
  • イライラして落ち着かない
  • 夕方~夜に落ち込む

 

当てはまる項目しかなかった(笑)
そこで心療内科に行き、抗不安薬ワイパックスを処方していただきました。

 

結果、変わったことがありました。

  • ネガティブ思考を捨てる方法がわかった
  • だるさが抜けて動けるようになった
  • 息が吸えるようになった

 

■ネガティブ思考を捨てる方法がわかった

 

非定型うつのサイトには書かれていないことですが、これらの症状に加えて、当時の私はとある妄想にとりつかれていました。
もともと妄想癖はあるんですが(笑)この頃はなぜか、自分が警察官になって、犯人を銃で撃っている姿ばかり思い描いていました。

 

ワイパックスを飲んだ翌日。
その妄想がパッタリなくなったんです。

 

銃で犯人を撃つ妄想をしていたのが、後頭部の部分だとすると、
その部分がごっそり、箱にいれられて蓋をしめられてるような感覚です。
そしてその箱が、遠くのほうにあるんです。
それを「なんか箱がある」みたいな感じで眺めているような。

 

今までずっと、精神薬を飲むと、自分の心が「無」になると思っていたんです。
あらゆる気持ちが押さえ込まれて、なんにも感じない人間になってしまうのでは
という不安があって、薬は飲みたくないと思っていたんです。

 

実際に薬を飲んでみたら、その妄想部分がなくなって、負の感情が消えて、
確かに「無」の状態だなと思ったんです。
その箱を見て、悲しいとも嬉しいとも思わなかったから。
ただ、この箱を無理やり開けようとしてはいけないとは思っていたけれど。

 

それまでの私の思考の大部分を、その妄想が占めていたのですが、
それがなくなって、脳にスキマができたというか、ゆとりができたんですね。
ずっと続いていた疲れは、妄想に使っていた体力だったのかと思いました。

 

思考にゆとりができたので、やろうと思っていたけれど、疲れてできなかったタスクを次々こなせるようになりました。
ステマチックにというか、これをやったら次はこれ、というのを休む間もなくこなしていきました。「もしかしたら無駄かも」とか、そういう思考も一切浮かぶことなく。

 

心療内科の先生に「もしかしたらこうかも、ああかもって思うのは、あなたがつくりだした物語だから」と言われ、つまりはそういう考えは無駄なものだぞということなんですけど、頭では理解できたけど、実際にやめるにはどうしたらいいかわからなかったんです。

 

でも、薬を飲んだら、悶々と悩んだり考えたりする自分が消え去って、
ああ、余計なことを考えないと、こんなに心と体がラクになるんだ。
と思えたんです。

 

とはいえ、あまりにもクリアすぎて、飲み続けるのは危険と判断し、
また、頓服薬だったので、数日飲んでから徐々に減らしていきました。

 

今は、気を抜くと「もしかして・・・」という不安がやってくるし、銃が「撃ちたいんだろ?」と手元にやってくるけれど、それで妄想を始めると疲れるし、妄想しないとラクだということがわかっているので、「考えないよ」「ううん、撃たない」と思えるようになりました。

 

成功体験をするって大事なんだなと思った。

 

■だるさが抜けて動けるようになった

 

自分でもびっくりしたんですが、薬を飲み始めて2日目だったと思うのですが、
目が覚めた瞬間に、部屋の模様替えがしたくなったんです。
そうだ、模様替えしよう。みたいな。笑

 

ベッドの位置が変わりました。今まではドアをあけると目の前にベッドがあるような配置だったのですが、脇に移動しました。机の位置を変えたら、机にむかいやすくなった。

 

なんで模様替えしたくなったんだろう。そういう夢でもみたのか、理由が全くわかりません。
でも、以前に何度か模様替えしようとして諦めていたので、そのときの「もしかして・・・」というネガティブ思考が消え去ったから、行動にうつせたのかもしれません。

 

■息が吸えるようになった

 

以前から、気が付くと呼吸するのを忘れてたということがよくあったんです。
今も、仕事に集中してると息止めてたりするんで気を付けないとと思ってるんですが。

 

軽い喘息持ちなのですが、電車で咳が止まらなくなることがよくあって。
おそらく空調のホコリだと思うのですが、それで呼吸を浅めにするクセがついてしまってます。

 

でも、薬を飲んだ翌日から、すごく息が吸いやすくなったんですね。
あれ?いままでって、自分が思っていたより呼吸をちゃんとしてなかったんだなと思ったんです。
おそらく「息を深く吸ったら咳がでるかもしれない」というネガティブ思考が、薬のおかげでなくなったからなのかなと。

 

精神的に落ち込んでいる人は深呼吸をすると回復する場合がある、みたいなツイートを見かけて(保存してなかったのでソース不明)、今はネガティブ思考になりそうになったら深呼吸をすることにしています。「息を深く吸っても、咳がでない」回数が増えれば、意識しなくても深く呼吸ができるようになるはず・・・。

 

これを話すと長くなりますが、息を吸うと咳がでるかもしれないと思っている状態から、「息を吸っても咳がでない」経験を繰り返すと、深く息が吸えるようになるというのは、行動分析学のやりかたなんです。嫌だと思っていることをあえてやるっていう。もしかしたら行動療法にもつながってるのかなぁ。どうなんだろう。

 


たまたま私にはワイパックスが効いたけれど、
薬物療法にはメリット、デメリットあると思うし、
副作用があるものもあるし、相性もあるので、信頼できる先生に診ていただいてくださいね。