上手に生きるのではなく、楽しく生きる
精神的にきつくなって、心療内科に行って抗不安薬を飲み始めた頃に買いました。
「自分を好きになろう」という本です。
”ウツになったら掃除をしよう”という話はよく見かけるし、
この本にも最初に掃除をするエピソードが書かれていたのですが、
軽トラックにいらないものを積み放題で持って行ってくれるサービスを使っていたり、
ちょっと独特な方法で回復していっているのが興味深いなと思いました。
あと、作者の岡映里さんの周りの人達はみんな優しいんですね。
掃除のことについても、家の解体業をしている親方という人が「メンタル病んでるやつの家」を壊しに行くとみんなゴミ屋敷だったという経験談を話してくれて、だからまず掃除をしろとアドバイスするのですが、そこで終わりじゃなくて、一人でできないなら若いやつをよこすから、軽トラックにゴミを積んでやるとまで言ってくれるんですね。行動を指南するというか。
それだけじゃなくて、お前は病気の人がやりがちなことを全部やってるだろ、それを一個でいいから辞めてみろよ、病気じゃない人の真似をしてみろというアドバイスもしてくれる。
他にも、岡さんの家にきた友人が、岡さんのネガティブ発言の多さを指摘して、自分のことを大事にしたほうがいいよと声をかけてくれたり、優しい人が周りにたくさんいるんだなとあたたかい気持ちになりました。
時折マンガのページもあります。
このイラストと言葉も好きだなと思って買ったというのもあります。
元気な人の真似をする、というのを読んで、
ああ、私にとっての目標は綾野剛さんだったと思い出したのでした。
役者としての彼ももちろん好きですが、
人としての綾野剛さんは、私がなりたい姿そのものなんです。
この話はまた機会があったら書きます。
あと、タイムリーだなと驚いたのが、岡さんの頭の中には警察官がいると友人に指摘されるシーンでした。
頭の中に警察官しかいないと、絶対に自分が有罪になる。
だからもうひとり、たとえば弁護士などのキャラクターをつくって、
自分を褒めてあげてはどうかと。
私は心療内科に行くまで、頭の中で自分が警察官になっていて、銃で犯人を撃つイメージばかりしていたので、あ、なんか、つながってると思ったのでした。
他にも、自分と近いなーと思うエピソードがたくさんあって、
いい本に出会えたなと思いました。
上手に生きようと、小学生の頃からずっと思っていました。
今も若干そう思っているところはあるのですが、
友人に、うまくやろうとか、上手に生きようって思わないほうがいいよと言われたことがあったのですが、うまく頭の中でイメージできなかったんです。
このマンガを読んだら腑に落ちました。
そして、私も、楽しく生きたいなと思いました。
派遣社員だけどとか、
30代なのにとか、
お給料が少ないとか、
劣等感の塊でしかないんですが、
現実として「派遣社員で薄給」というのは受け止めつつ、対策も考えつつではあるのですが、それでも、その範囲で楽しむことを考える。その次は、上のステップに進む方法を考える。それも、無理やりではなく、楽しめる方向で。
ひとまずは、副業OKの許可はいただいたので、バイトをして貯金しようと。
でも貯金だけじゃなくて、自分が楽しめることにお金を少し使おうと。
もうすぐ家の更新があるので、貯金しなきゃではあるのですが^^;
生きるって大変だー。
自分を好きになろう うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ
- 作者: 岡映里,瀧波ユカリ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川マガジンズ
- 発売日: 2017/06/15
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