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ひつじとハンモック

=30代OLひとりぐらしの日常=

7年にわたる片思いが終わった。

日常

7年前に知り合って、3年前に告白してふられて、1年くらい空白の期間があって、今年はじめにこちらを少しだけ向いてくれて、関係を持った人と先日さよならをしました。

関係をもったあとに、彼女がいることをカミングアウトされまして。俗にいう恋人未満という立ち位置でした。それでも好きだったから会っていました。

彼のことを知るのは楽しかった。彼の過去は宇宙のように壮大で、謎ばかりだった。
知れば知るほど好きになった。
でも同時に、わたしは彼の好みのタイプではないと確信を持つようになっていった。
彼とずっと一緒にいると、いつかどこかで疲れてしまうことにも気づいていた。
彼の心と体がばらばらなのも知っていた。

でも、一緒にいたかった。彼と話していたかった。抱きしめてほしかったし、抱きしめたかった。

友達に彼のことを話すと、誰もが反対した。
仮にあなたが彼女になれたとしても、彼は誰かと浮気するよと。
それでも構わないと思っていた。

好きな小説に、付き合っていた彼に「好きだけど、お前の愛に応えられない」と別れを告げられた女性が、「わたし、特別じゃなくてもいいのに」と言い「それじゃ嘘になる」と言われて、さよならする場面がある。

彼はなにかを探している。そこにはまる人ではないと、特別な存在にはなれない。

私の好きな、好きだったひともまた、なにかを探している人だった。
わたしはそこに当てはまらなかっただけだ。

なのに、彼女と私で天秤にかけられているのかもしれないともがいていた。
実際は、その天秤はびくともしなかったのに。
そう気づくまで、かなり時間がかかってしまった。

彼は震災後、食材へのこだわりが強くなった。もともと料理とかが好きな人だったから、余計にだとは思うのだけれど。外での食事は残すことも多かった。

オーガニック食品や添加物を気にするようになったのは、彼の影響だ。
ただ、わたしは外食もするし、友達と会えばケーキも食べる。

そういう違いにも、彼は苛立ったのかもしれない。

 

ただ、わたしは疲れてしまった。
会うたびに反対してくる友人達に。
なにも変わらない彼に。
追いつけない私自身に。

だから、彼女と別れないならさよならしたいと連絡したのでした。
(もうちょっと違う表現で言ったけれど)

まだ心の整理が全然できなくて。
彼の部屋着とバスタオルを捨てるときがすごく辛くて。
ゴミ袋に入れて、明日の燃えるゴミの日に捨てようと部屋に置いたものの、
ビニール袋ごしに見える布の柄が目に入るたびに涙がでて、
どうしようもなかったので、ゴミ袋から出して抱きしめて、泣きながらありがとうを繰り返し、さようならと言って、捨てた。
翌日の夜、帰宅したときには、ゴミ収集場はからっぽになっていた。かなしかった。

部屋の中にはまだ、彼が置いていった靴下と、灰皿が残っている。
これらを見ても涙が出ないので、放置している。
靴下は返せるタイミングがあったら返そう。灰皿は気に入っているから悩んでいる。
友達は全部捨てろというけれど。

友達は勝手だ。
やめろやめろっていうのは簡単なのだ。
問題はやめたあとなのに。そのあとどうしたらいいのかというアドバイスはくれない。
さよならしたよと報告しても、よかったねで終わってしまうのだ。
話聞くよといいながら、自分の過去の失敗談を話したいだけなのだ。

だからずっと、なにを言われても無視していたところはある。
でもそんな毎日にも疲れてしまった。

 

いつからだったろう。わたしはわたしを殺し続けている。
相手に合わせているほうが気楽だし、そのほうが新しいことを知ることができるし、相手も喜んでくれるからだ。年上の友達には「妹みたいだ」と言われている。

だけど、自分自身を知らないとダメだよと言ってくれた人もいる。
知りたくないと逃げていた。

でも、彼とさよならして思ったのは、もっと「わたし」を持っていればよかったと。

彼は自分に合わせる人よりも、自分を持っている人のほうが好きだった。
だけど、わたしは嫌われたくなくて、あまり出せなかった。
こだわるのはいいことだけど、こだわりすぎるといつか心を壊してしまうよとか、言えなかった。今なら言えるけど、もう遅い話だ。

 

いま手元に残っているものは、私が興味のあるもののはずだ。
そこを突き詰めていけば、わたしはわたしを知ることができるかもしれない。
なにが好きで、なにが嫌いか。なにをしたくて、なにをしたくないか。

村上春樹の小説でいう、「井戸に潜る」をはじめるタイミングなのかもしれない。

うまくいくだろうか。

もう31歳。結婚は無理かもしれないけど。

30代半ばで結婚出産した友達もいるので、あきらめず。がんばりたい。

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今度彼が来たときに飲もうと買っていたワインをあけた。
一本のみきってやるーと意気込んだものの、半分飲んだところでバタンキュー。
泣きまくったので、翌日目がこれでもかというくらい腫れていた。

どうか、あなたのこれからが幸せでありますように。
好きなことを好きなだけ、思い切りできる毎日でありますように。
祈るよ。

誰かと結婚した報告は、まだ見たくないけど(笑)